新型コロナウイルスの流行により、巣ごもりを続ける消費者が娯楽を求める中で、ソニー（Sony）とマイクロソフト（Microsoft）が相次いで発売する第9世代ゲーム機

「プレイステーション5（PS5）」と「Xbox Series X」は、販売台数で大きな成功を収めるとみられています

ただ、ゲームの遊び方は変化しつつあるので、両機は最後のゲーム機となる可能性もあります

ソニーとマイクロソフトは、過去数か月間にわたりPS5とXbox Series Xの情報を小出しにして消費者の期待を高めた末、ついに11月中旬の発売を発表しました

PS5は予約受け付け開始直後に売り切れとなり、実際に多くのゲーマーが次世代機への買い替えを待ち望んでいる事が示されました

現世代のゲーム機が発売されたのは2013年であり、次世代機はハード面で大幅なアップグレードとなるようです

証券会社ミッドキャップ・パートナーズ（Midcap Partners）のゲーム業界アナリスト、シャルルルイ・プラナード（Charles-Louis Planade）氏は、ゲーマー人口の増加を考えると、今年の新型機が現行機と同様の成功を収める事は可能だとみているそうです。

一方で、業界の変化を理由に、ゲーム機の未来を疑問視する見方もあります。背景にあるのは、大型・高額なゲーム機ではなく、インターネットでのストリーミング配信を通じてゲームを遊ぶ「クラウドゲーム」サービスへの移行です。

独立系ゲーム開発企業ゲーム・ベーカーズ（Game Bakers）の共同創業者、オドレイ・ルプランス（Audrey Leprince）氏は「この世代が最後の実機となる可能性がある」と述べています。

薄型テレビやパソコン、スマートフォンなど、かつての中核事業が次々と不振に陥り、構造改革の対象になったソニー。

好調なゲーム事業は、売上高でソニー最大の事業になる見通し

初代プレイステーション（ＰＳ）が平成６年に登場してから、今月で２０周年
最新モデルのＰＳ４は昨年１１月から順次発売され、世界販売台数は今年８月に過去最速で１千万台を突破９月末までに１３５０万台を売りました。競合する任天堂の「Ｗｉｉ　Ｕ（ウィー・ユー）」とマイクロソフトの「Ｘｂｏｘ　Ｏｎｅ」に対し、ＰＳ４が人気です。

ＰＳ４は、他の利用者とオンラインで対戦や協力して楽しむ遊び方に課金する方式を採用し、ゲーム機やソフトを売り切る従来のビジネスモデルから転換。米国ではＰＳのネットインフラを使った新しいゲーム配信やテレビ視聴サービスも始めました。

ソニーが１１月発表した２９年度のゲーム事業の売上高目標は１兆４千億〜１兆６千億円
２６年度見通し比の増収率は最大２４％。営業利益率もほぼ倍増の５〜６％を目指しているとのこと。２６年度見通しで売上高が最大だったスマホ事業は利益率悪化のため縮小均衡の方向で、ゲーム事業の役割は大きいです。

イッツァ・ソニー


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