球団はシーズン途中の8月、成績不振を理由に谷繁監督に休養を求め、事実上解任しました。代わって、森ヘッドコーチに残り試合の指揮を任せてきました。

監督を代行した期間の成績は15勝24敗と振るわなかったものの、長年コーチとして確立した手堅い投手起用に加え、若手を積極的に使い、機動力を生かした采配で立て直しを図りました。

球団や白井文吾オーナー（中日新聞社会長）はこうした点を評価。チームづくりの継続性も考慮して内部昇格の方針を決めました。小笠原道大二軍監督（４２）は留任します。

森代行は現役時代は西武で9年間プレー。主にリリーフ投手として活躍しました。2004年、落合博満・現ゼネラルマネジャー（６２）の監督就任と同時に中日入り。投手コーチ、ヘッドコーチとして投手部門のまとめ役を担い、4度のリーグ制覇や2007年の日本一に貢献されました

落合監督と一緒に2011年限りで退団しましたが、2014年の谷繁監督就任に合わせてヘッドコーチに復帰されました。

球団創設80周年の中日は今季、主力の不振やけがが相次ぎ、後半戦に入って失速。191年ぶりの最下位が確定しました