リレーアタック
2017年05月30日
スマートキー/海外で新手のクルマ盗
車を自動で解錠できる便利な「スマートキー」
便利な「スマートキー」ですが、電波を利用する弱点を突いた犯罪が増えているとして、警視庁が注意を喚起している様です。
車のドアを自動で解錠できる、便利な「スマートキー」ですが、その弱点を突いた盗難が海外で発生している事などから、警察庁が各都道府県警やメーカーに注意を呼びかけています
スマートキーは、車とキーがそれぞれの電波を受信し合って電子IDを照合し、ドアの施錠や解錠、エンジンの始動を行うシステムです。
2016年に国内で生産された約570万台のクルマに導入されています。通常、キーが車の周囲約1m以内になければ作動しませんが、警察庁によりますと、海外の事例やネット上にアップロードされた動画から、その弱点を利用した、新たな盗難の手口が確認されるといいます
便利な一方、弱点もあるスマートキー。
その手口とは通称「リレーアタック」
クルマから離れた運転者に犯人の一人が接近し、特殊な装置を使ってキーの電波を受信したあと、増幅させた電波を仲間に送信し、電波を「リレー」するというもの
クルマに、キーから発信された電波だと誤認させ、解錠してエンジンをかけた上で、犯行に及んでいるとみられます。
警察庁によりますと、2016年の自動車盗の認知件数は約1万1600件で、このうち施錠した状態で被害に遭うケースは7割以上です。
窓ガラスを割って車内に侵入し、配線を直結させてエンジンをかけたり、クルマのキーの電子的照合システムである「イモビライザー」を特殊な機器で無力化したりするのが主な手口です。
警視庁は、2017年5月現在、リレーアタックによる被害件数は不明としつつも、「2016年春から、リレーアタックが今後、国内で行われる可能性を踏まえて各都道府県警への情報共有を行っており、各メーカーに対しては、リレーアタックに対する対策を検討するよう要請している」と話されています。自動車盗難認知件数の年別推移です。
数字は車両本体の盗難件数であり、部品盗、車上狙いは含みません
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