財務省が21日発表した2020年の貿易統計速報（通関ベース）によりますと、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は6747億円の黒字を確保しました

年間での貿易黒字は3年ぶりですね

世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響から、貿易は停滞欧米向け自動車などが低迷し、輸出額は前年比11．1％減の68兆4067億円と2年連続で減少しました

輸出額の減少幅は、2009年（33．1％減）以来の大きさでした。地域別に見ますと、米国が17．3％減、欧州連合（EU）が14．6％減と大幅なマイナス

コロナ禍からいち早く経済が持ち直した中国向けは2．7％増の15兆829億円と2年ぶりにプラスに転じて、比較可能な1979年以降で2番目の高水準でした。

品目別では自動車が20．0％減った他、自動車部品、軽油なども不振でした2020年は輸入額も原油をはじめ、エネルギー関連の減少に伴い13．8％減の67兆7320億円にとどまりました。

同時に発表した2020年12月の貿易収支は、7510億円の黒字。輸出は前年同月比2．0％増と25カ月ぶりに増加して、プラスチックや非鉄金属が堅調だった中国向けが10．2％伸びました。
輸入は11．6％減でした。