2014年05月24日

『ASKA、アンナカ、覚せい剤』

ASKAが逮捕されたことで一躍有名になった医薬品「アンナカ」。あまりの宣伝効果に、精神科の診察室でも「アンナカはありませんか?」と聞いてくる患者がチラホラ出始めた。はたしてアンナカは、合法で安全な「覚せい薬」なのだろうか?


アンナカの一般名は「安息香酸ナトリウムカフェイン」で、これはカフェインに安息香酸ナトリウムをくっつけて水に溶けやすくしたものである。効能はASKAが言うように、眠気や倦怠感を改善する。

カフェインには依存性があり、一日に250mg以上を摂取し続けることで症状が現れる。
症状は焦燥感、神経過敏、睡眠障害、頻脈などがある。ちなみに、コーヒー1杯150mlには約100mgのカフェインが含まれており、一日に3杯以上のコーヒーを長期間にわたって飲んでいる人は、カフェイン依存症になっている可能性が高い。


アンナカではどうか。アンナカ1gにはカフェインが約550mg含まれている。添付文書上の使用量は1日0.6gまでで、その中には約350mgのカフェインが含まれているということだ。およそコーヒー3.5杯分である。合法ではあるが、絶対安全な「覚せい薬」というわけではない。コーヒーも同様で、飲み過ぎには注意しないといけない。


「だけどコーヒーを飲まないと仕事がはかどらない」という人たちもいるだろう。そんな人には、クモを使った実験の衝撃的な結果を見てもらいたい。

くものす













これは1995年にアメリカNASAの科学者が行なったものだ。右側がカフェインを摂取したクモが作った巣である。言葉による説明は不要だろう。 

カフェイン依存症の人たちは、自らの生活や仕事を振り返ってみたほうが良いかもしれない。このクモの巣のような大雑把な部分がどこかにないだろうか……?


ちなみに上記実験では、マリファナ、覚せい剤、抱水クロラール(麻酔薬、現在では使われていない)も同様に実験されている。


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tantei8 at 23:47│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 探偵魂 | 余談

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