岐阜県瑞浪市で、幼稚園教諭松井洋子さん（４０）が行方不明となっていた事件。岐阜県警は１２日午前、瑞浪市土岐町の山林斜面でこの女性の遺体を発見した。

岐阜県の調査会社が取材に向かった。

　松井さんは７日午後６時半頃、瑞浪市内勤務先の幼稚園を「これから待ち合わせがある」と話し、退勤後に行方が分からなくなったとの事で、調査により勤務先を特定。中京学院大中京短期大学部の保育科で講師をしていた松井さんは4月から隣接する系列の「中京幼稚園」で主任教諭に代わったばかりとの事。行方不明となる翌日の8日は、仕事が休みだったそうです。

松井さんが通勤していた幼稚園

幼稚園の関係者が9日に、松井さんの携帯に数回、電話をかけたそうです。

その際呼び出し音が鳴り、そのまま留守番電話に切り替わったとの事。

この幼稚園のスクールバス運転手に聞き込みを行うと「朝早い内に出勤し、花の水をあげたり教室の掃除をする優しい先生だった」。

4月まで通っていた大学の生徒に聞き込みを行うも「悩みを聞いてもらった」「先生のゼミは人気だった」「皆に優しかった」と良い評判で、講師を辞める際にお別れ会を開いたそうだ。生徒からもこんな事になるとは・・・と悔やむ声が聴けた。

その松井さんの死体が発見された場所を調査に向かうと、警察官が130人態勢で捜査していた。報道陣も待機しており、夜間は地元の人しか通らない山道が騒然としていた。

　 死体発見現場はこの先

探偵と同じ様に聞き込みを行う報道陣

7日７時半ごろ、瑞浪市役所東分庁舎正面玄関にある現金自動預払機（ＡＴＭ）で、松井さんの口座から８５万円（それぞれ35万円と50万円）が引き出され、防犯カメラに現金を引き出す「黒っぽいニット帽とマスクをした男」が映っていたとのこと。

怪しい男性が松井さんの口座から引き出したATM

松井さんの血痕のついた車両は、市役所東分庁舎駐車場で見つかった。
　

血痕のついた車は写真右奥で発見　　　　　　　　　

ご遺族の方のメッセージを受け止め、早期事件解決を願うばかりです。

自宅近所の方に聞きこむと、「親切な方で、朗らかな人」と好印象の松井さん。昔からこの土地で、自宅から約3キロの瑞浪中学校に通っていたそうでお兄さんが2人いるそうだ。

この中学校に通った25年前は、こんな事件に巻き込まれるとは想像だにしなかったでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。